安芸市エリアにはクロード・モネの「睡蓮」を再現した美しい「モネの庭」がありますし、室戸エリアでは奇岩や「だるま朝日・だるま夕日」など、雄大な大自然を堪能することができます。また、安芸・室戸エリアではお遍路さんが巡拝される弘法大師・空海ゆかりの四国霊場八十八箇所「神峯寺」や「最御崎寺」などもあります。
安芸市エリア
北川村「モネの庭」マルモッタン
本家のモネ財団から「モネ」の名称を冠することを公認された世界で唯一の庭園となっています。3つある庭園のうち、「水の庭」では印象派の巨匠クロード・モネが描いた名画「睡蓮」が再現され、美術館で鑑賞されたことのある人も、また鑑賞されたことのない人もきっと美しい光と色彩に満ちた「モネの庭」に魅了されることでしょう。
所在地：〒781-6441 高知県安芸郡北川村野友甲1100番地
電話番号：0887-32-1233
営業時間：午前9時から午後5時（最終入園は午後4時30分）
定休日：6月から10月の第1水曜日 ／ 12月1日から2月末日 ※火曜日はスイレンの手入れ作業の為、池にスタッフが入ります。
料金：一般1,000円・小中学生500円・小学生未満は無料
コメント モネの名画「睡蓮」を再現。緑に包まれた庭は心が洗われるようでした。午後に訪れたため睡蓮は閉じており、残念。睡蓮の見頃は午前中らしいので、時間の調整ができるようでしたらお昼前までには行ったほうが良さそうですね。
四国霊場第二十七番札所 神峯寺
神峯寺（こうのみねじ）は高知県では最高峰（標高430m付近）にあり、真言宗豊山派の寺院となります。真っ縦（まったて）と呼ばれる急峻な登山道は屈指の難所として有名で「土佐の関所」また「遍路ころがし」とも呼ばれています。江戸時代にはあまりの過酷さに、麓の前寺で遥拝し納経されたお遍路さんもいらっしゃると伝えられています。
所在地：〒781-6422 高知県安芸郡安田町唐浜2594
電話番号：0887-38-5495
営業時間：24時間
定休日：年中無休
料金：無料
コメント 神峯寺の遍路道もハードでした。土佐のくろしお鉄道「唐浜駅」から本堂まで約1時間。途中、何度も車道と交差するという珍しい？遍路道でした。車道を遍路道が縦に突き進んでるのか？或いは遍路道を車道が横切ってるのか？いったいどちらがなんでしょう（笑）そのくらい頻繁に交差しています。神峯寺の上には「神峯神社」があり、さらにその上には「空と海の展望公園」があるというので両方とも険しい登山道を登っていきました。唐浜駅から歩くこと2時間。さすがにもうヘロヘロ。登ったら下山しなくてはなりません。今度は楽をして車道を歩いてもバチは当たらないでしょう。少し行くと「ゆっくりコース」の表示板がありました。見ればまた登山道っぽい。いやいや、ゆっくりじゃなく、さっさと車道で下山したいのも人情でしょう。この安易な判断がその後に発生する事態を知る由もありません（笑）車道を歩いてるうちに気がつきました「登るときはあんなに車道と遍路道が交差していたのに、なんで今回は交差しないんだろう？」それもそのはず、どうやら違う車道を歩いてたらしい（笑）ひたすら歩いてるうちに山奥へ入ってしまいました。ただ、下り坂なので下山してるのは間違いなし。民家や街灯もなし、もちろん歩いてる人は誰もいません。深山幽谷で孤立無援。そろそろ日没が近づいてきました「ヤバ、日が暮れるまでに下山しないと、これはマジで初の遭難か・・・」焦燥感からつい小走り（笑）九十九折の道は果たしてどこへ通じてるのか、まったく見当もつきません。もう半狂乱の一歩手前です。空と海の展望公園から歩くこと2時間「あっ、車の音がする！」すいに下界への生還。いやぁ長かった。でも、ここはいったい何処よ？近くいたご婦人に聞くと「次の信号を右に曲がると下山駅よ」えっ、下山駅？？？それは唐浜駅の一つ隣の駅じゃないですか！つまり隣の町？これにはビックリ。車道を歩いて楽をしようとしたバチが当たったのかな？ところで道を間違えて下山すると最寄り駅の名称が「下山」駅。読み方は「しもやま」ですが「げざん」とも読むことができます、これは何かを暗示してるんですかね～。それはさておき、文明社会に戻れた嬉しさはひとしおでした（笑）
室戸市エリア
室戸岬
2011年（平成23年）世界ジオパークに認定された室戸岬は室戸半島の先端にあります。約2kmにわたる乱礁遊歩道を歩くと、ビシャゴ岩、エボシ岩などの奇岩を見ることができます。空海が悟りを開いたとされる「御厨人窟」も必見です！また、秋分の日ごろから春分の日ごろにかけて見られる「だるま朝日・だるま夕日」は絶景です。1928年（昭和3年）には国の名勝に指定されています。
所在地：〒781-7101 室戸市室戸岬町
営業時間：24時間
定休日：年中無休
料金：無料
コメント 乱礁遊歩道を歩くとゴツゴツした巨岩は圧巻です！エボシ岩やビジャゴ岩、天狗岩などの迫力には圧倒されました。
室戸青年大師像
室戸青年大師像は1984年（昭和59年）弘法大師入定1150年の御遠忌に日本唯一の弘法大師像として建立されました。美しい空と海を見つめ若き弘法大師像の高さは台座を含めると21mもあります。その台座の内部に祀られている幻想的な「胎蔵界曼荼羅」は必見です！また、大師御手形に自分の手を重ね合わせると弘法大師とのご縁を結ぶことができると言われています。大師像の背後には金色に輝く涅槃像が横たわり、階段を上がった明星来影寺の境内からは素晴らしい景色を望むことができます。
所在地：〒781-7101 高知県室戸市室戸岬町3903
電話番号：0887-22-0506
営業時間：午前7時から午後6時
定休日：年中無休
料金：一般（高校生以上）300円・中学生200円・小学生以下（赤ちゃんを除く）100円
コメント 国道55号線から仁王様の奥にデーンと「室戸青年大師像」が見えます。誘われるまま仁王様のほうへ歩いてると呼び止められました「お客さん、拝観料300円を払ってくださいよ」右手に建物があったのは気がついてましたが、人の気配がなかったので素通りするところでした。決して無賃拝観しようとしたわけじゃありません（笑）「室戸青年大師像」と台座の内部にある「胎蔵界曼荼羅」を見学する場合は拝観料が必要ですので気をつけましょう。
御厨人窟
約1200年前の平安時代、若かりし頃の弘法大師は御厨人窟（みくろど）で悟りを開いたと伝えられています。洞内からは空と海が見えることから「空海」という名前をつけたと言われる神聖な場所です。弘法大師も聞いておられたであろう「御厨人窟」の波音は1996年（平成8年）「日本の音風景100選」に選ばれています。
所在地：〒781-7101 室戸市室戸岬町
営業時間：入洞は午前8時から午後5時（悪天候時、入洞できない場合があります）
定休日：年中無休
料金：無料
コメント 弘法大師さまが空海という名前を思いついたという御厨人窟。でも、それは遥か1200年前のお話。さて、今はどうでしょう？落石から参拝者を守るために設置された鉄製防護屋根や侵入防護柵が邪魔して、洞内からは空も海もまったく見えません。何やらごちゃごちゃして景観美が台無し。たぶん、この感想に誰も異論はないでしょう（笑）21世紀の技術ならもっと景観を損なわないような方法がありそうなものですが「慎重な検査と検討を重ねた」結果なので、今の設置方法を尊重しなければならないんでしょう。インターネットで検索して画像は見てても、やはり目の当たりにすると幻滅。空海と同じ目線で空と海を見れないのは、残念で賞・・・
中岡慎太郎像
室戸岬に雄々しい姿で立つ「中岡慎太郎像」は1935年（昭和10年）彫刻家の本山白雲によって作製されました。台座の正面には、かつて共に活動した田中光顕によって「贈正四位 中岡慎太郎」と刻まれています。当時の記録では高さは17尺5寸、総重量2,000貫（高さ5.3m、総重量7.5トン）と残されているそうです。
所在地：〒781-7101 高知県室戸市室戸岬町6939ｰ4
営業時間：24時間
定休日：年中無休
料金：無料
コメント 室戸岬で路線バスを降りると「中岡慎太郎像」が颯爽とした姿で立っていました！
四国霊場第二十四番札所 最御崎寺
最御崎寺（ほつみさきじ）は高知県で最初の札所となり、真言宗豊山派の寺院となります。室戸岬の山上にあり「金剛頂寺」の西寺に対し、最御崎寺は東寺の愛称で親しまれています。毎年11月の第1日曜日には、重要文化財の宝物「石造如意輪観音半跏像」などが公開されます。また、境内には一言だけ願いを叶えていただけるという「一言お願い地蔵」さまもいらっしゃいます。
所在地：〒781-7101 高知県室戸市室戸岬町4058-1
電話番号：0887-23-0024
営業時間：24時間
定休日：年中無休
料金：無料
コメント 木漏れ日の降り注ぐ最御崎寺の境内には、たくさんの「一言お願い地蔵」さまが佇んでいらっしゃいました。それだけ多くの参拝者がお願いされたのでしょう。でも、見るとお地蔵さまの頭にはあちこち落ち葉などが降りかかっています。全てというわけにはいきませんが、ちょっと気の毒なので取り除かせていただきました。そこで何をお願いしたか？はい、落ち葉を払うのに精一杯で一言お願いするのを失念（笑）「一言お願い地蔵」さまにお会いできただけで十分です。
