北海道には、札幌、函館、旭川、釧路、帯広、北見などなど、多くの有名な街がありますが、北海道はとてもとても広く、それぞれの街で気候も違えば、景色も違い、これらの街を一括りする事は絶対に出来ないほど広大です。
例えば、世界遺産となった知床と夜景で有名な函館は、約660キロも離れており、車で移動では12時間以上掛かるほどです。
なので、1泊、あるいは、2泊で北海道旅行する場合は、1つの街、あるいは1つのエリアを決めて、そこを集中的に楽しむプランが良いと思います。
例えばレンタカーを使って帯広を観光する場合、市内の道路は碁盤の目となっていて道幅も広いのでとても運転がしやすく、少し郊外に行くと夏場は緑広がる広大な景色を楽しむ事ができ、豚丼やカレー、スイーツや十勝小麦を使った美味しいパンなどの食を楽しむ事が出来ます。
そして、何と言っても帯広に行った際に是非とも体験して頂きたいのが、世界でもここでしか見る事が出来ない、世界唯一の馬のソリ引きレース、「ばんえい競馬」です。
ここでは、ばんえい競馬を観に行き、帯広旅行をこんな風に楽しんで頂きたいというモデルプランをご紹介させて頂きたいと思います。
観戦イベント ばんえい競馬
観戦会場 帯広競馬場
シーズン 通年開催。基本的に土、日、月
ばんえい競馬の日程を確認する 公式ホームページ
このプランのベストシーズン 6月から8月
主な旅程のイメージ
このプランは、帯広にあるばんえい競馬を観戦するモデルプランで、レンタカーを使うことを前提にしております。
ばんえい競馬は通年やっていますが、北海道は、9月に入るとかなり冷える日もあります。
そのため、ベストシーズンは夏にしております。
羽田発で1泊2日の「ばんえい競馬」観戦のモデルプランをご紹介いたします。
日程 | 内容 |
---|---|
1 |
7時 羽田空港に到着 |
2 | 7時 ますやパン ボヌールマスヤで朝食 8時 帯広の森公園を散歩 10時 カレーショップ インデアン 11時 ばんえい競馬 16時 クランベリー本店、六花亭本店(お土産を買う時間) 17時 ランチョ・エルパソでディナー 18時15分 帯広空港へ 19時 レンタカーを返し、空港でチェックイン 20時10分 帯広空港発(JAL) 21時45分 羽田空港到着 |
この旅程のハイライト
このプランのハイライトのご紹介です。
観戦する
ばんえい競馬
ばんえい競馬とは、馬体重が約1トンもある馬が、騎手を乗せた重さ約1トンの鉄ソリを引く、世界でもここでしか見る事が出来ない馬のレースです。
直線200メートルのコースには、小さな山と大きな山の2つの障害物があり、その山を越えてゴールを目指すのですが、通常の競馬と違い、馬の鼻先が通過したらゴールではなく、ソリの最後尾が通過したらゴールとなります。
なので、ばんえい競馬は、見ていて最後の最後まで気を抜くことが出来できず、毎回毎回とても興奮のレースになります!
もちろん、競馬なので実際に馬券を買う事も出来ます。
100円から購入する事が出来るので、勝負をしたり、運試しをするのも楽しいと思いますが、馬券を購入せずに、迫力ある馬のソリ引きを見ているだけでも、とても楽しむことが出来ます。
現在はコロナウィルスの影響で中止となっておりますが、コロナが蔓延する前は、実際に馬に触る体験が出来たり、バックヤードツアーやスタート地点探検ツアーなども開催されておりました。またツアーが復活する事を願いたいですね。
世界で唯一の馬のソリ引きレースが楽しめる、ばんえい競馬を是非とも体験しましょう!
食べる
ますやのパン
ますやパン ボヌールマスヤ
所在地:〒080-0027 北海道帯広市西17条南3丁目25
営業時間:午前7時から午後7時(基本的には、年中無休)
ますやは、創業70年以上、十勝管内に全部で6店舗ある、帯広では知らない人がいない程の有名なパン屋です。
地元十勝産の小麦を使って作られたパンは、とってももっちりで、購入した翌日に食べても、もっちり感が味わえるほど柔らかいので、地方から車で来て大量購入する人たちも多いほどの有名店です。
ここでは、6店舗あるうち「ボヌールマスヤ」をご紹介いたします。
ここは約50台分の駐車場があり、中にはカフェスペースもあるので、コーヒーやお茶と一緒に購入したパンを食べる事が出来ます。
また、十勝の牧場、あすなろファーミングで採れた牛乳を使ったソフトクリームを食べる事も出来ます。
本当に多くの種類のパンがあるので、どれを食べようか迷ってしまうと思いますが、そんな時にお勧めするのは、「ちくわパン」、「白スパサンド」、「たっぷり豆パン」の3種類です。
ちくわパンは、丸々一本のちくわが中に入っている北海道では有名なご当地パン、白スパサンドは、からしマヨネースで味付けされたスパゲティを挟んだサンドイッチ、たっぷり豆パンは、甘さ控えめの金時豆がたっぷり大量に入っているパンです。
ぱんちょうの豚丼
元祖 豚丼のぱんちょう
所在地:〒080-0027 北海道帯広市西17条南3丁目25
営業時間:午前11時から午後7時(基本的には、月曜日が定休日)
帯広は豚丼がとても有名で、多くの豚丼屋がありますが、その中でも創業100年以上の元祖豚丼屋がここ「ぱんちょう」です。
豚丼とは、少し厚めに切った豚ロース肉を炭火で焼き、秘伝の甘い特製タレに絡めて、白いご飯の上に乗せた丼です。
特製タレが染みた白いご飯と一緒に食べる、脂まで美味しい豚肉のウマさは最高で、丼一杯を一気に食べられると思います。
ぱんちょうの豚丼は、松、竹、梅、華と4種類に分けられており、それぞれ、ご飯や豚肉の量が異なっているので、お腹の空き具合でお好きな量を選びましょう。
ちなみに、本来であれば梅よりも松が上位だと思いますが、ここぱんちょうは、松よりも梅の方が量が多く値段も高いです。
その理由は、初代の奥さんのお名前が「ウメ」さんで、妻思いのご主人が奥さんに感謝の気持ちを込めて、松よりも梅を上位にしたそうです。
以前は帯広駅のすぐ近くに店を構えていましたが、2020年秋に現在の場所に移転をしております。
衆來のシナチクラーメン
衆來(しゅうらい)
所在地:〒080-0027 北海道帯広市西17条南37丁目1−2
営業時間:基本的には、水曜日が定休日
月、木、金 午前11時30分から午後2時30分/午後5時から午後8時
火 午前11時30分から午後2時30分
土、日 午前11時から午後3時/午後5時から午後8時
80年ほどの歴史があり、ファンも多かった帯広のラーメン屋「寶來」が、店主の病気により2010年に惜しまれつつ閉店したのですが、その味を再現してオープンしたのが、ここ「衆來」です。
寶來は小さなお店ではありましたが、よく行列も出来、地方からのお客さんも多く、店主の人柄もラーメンの味も多くの人たちに愛されていたお店でした。
衆來は、その寶來の味を引継ぎ、再現をして開店したラーメン店という事で、2016年のオープン当初から話題になり人気のあるお店です。
細く裂いたメンマを麺の上に沢山のせた「シナチクラーメン」は絶品です!
チャーシュー好きの人は、チャーシューを追加した「シナチクチャーシューラーメン」もお勧めです!
カレーショップ インデアンのカレー
カレーショップ インデアン 西18条店
所在地:〒080-0048 北海道帯広市西18条北1丁目30
ショッピングセンター「ぴあざフクハラ」内
営業時間:午前10時から午後9時(基本的には、年中無休)
インデアンは1号店が出来てから50年以上の歴史があり、十勝・帯広管内に10店舗を構える有名なカレーショップです。
インデアンは、カレールーのみを買う事も出来るのですが、家から鍋を持ってきて、購入したカレールーをその鍋に入れてテイクアウトする人も少なくありません。それだけ帯広の人たちには、とても馴染みのあるカレーです。
カレールーは、インデアン、ベーシック、野菜と3種類あり、カツ、ハンバーグ、エビ、チーズなどのトッピングが出来て、辛さも選ぶことが出来ます。
インデアンは「帯広で2番目においしい店」をコンセプトにしており、2番目と言っているその理由は、「一番おいしい料理は妻と母だから」だそうです。
そのコンセプト通り、家で作るカレーにも近い、どこか安心出来てほっとするような味わいの帯広市民のソウルフード、インデアンカレーでお腹を満たしましょう!
ランチョ・エルパソのラムチャパティ
ランチョ・エルパソ
所在地:〒080-0026 北海道帯広市西16条南6丁目13−20
営業時間:午前11時から午後3時/午後5時から午後9時45分(基本的には、年中無休)
ランチョ・エルパソは、創業45年を誇る有名店で、「風土がFoodを造る」をコンセプトに、十勝産の野菜、豚、チーズなどを使った料理に十勝の地ビールも飲める、十勝産にこだわった食事を提供するレストランです。
サラダやチーズの盛り合わせ、ステーキや自家製ソーセージやハンバーグ、どれもこれも美味しいですが、ここに来たら絶対に食べて欲しいのが、「ラムチャパティ」!!!
ラム肉のペーストが塗られているイモチャパティで千切りしたキャベツを巻き、ケッチャプとマスタードで好みの味付けをして、素手でチャパティを握って食べるのですが、手をべたべたにしながら大きな口を開けてかぶりつくラムチャパティは、サイコ~~~にウマいです!!!
日本人なら知らない人がいない有名アーティストもこの店をとても気にっており、帯広でコンサートやる際には、ランチョ・エルパソを貸し切りにして打ち上げをするほど、ここの料理を気に入っているそうです。
観光する
タウシュベツ川橋梁
(旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群)
タウシュベツ川橋梁
住所:なし
(〒080-1403 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷44−3 ひがし大雪自然ガイドセンター)
ロケーション:タウシュベツ川橋梁は、750メートルほど離れたタウシュベツ川橋展望台から見る事が出来ます。
ナビを使ってタウシュベツ川橋展望台に行くには、ひがし大雪自然館( 〒080-1403 北海道河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷48−2)と入力し、まずはひがし大雪自然館に向かって、そこから車で10~15分ほどの距離に展望台があります。
展望台に行くには、駐車帯に車を停め約200メートルほど森の中を歩きますが、看板があるので迷うことはないと思います。
タウシュベツ川橋梁は、季節限定で見ることができ、一般的には、ダムの水が少ない1月頃から見え始め、水が増えてくる6月頃から徐々に沈み始めて、8月から10月頃には水に隠れて見えなくなります。
そのため、幻の橋とも呼ばれているのですが、ナビで検索すると驚くほど時間がかかる表示になります。
その理由ですが、実はこの橋は、自力では展望台からしか見ることが出来ないため、間近で橋を見るためには、地元のNPOのガイドツアーに参加する必要があり、ナビの表示は、橋の近くまで行く時間で計算をしているようです。
そのため、まずは目的地を、ひがし大雪自然館( 〒080-1403 北海道河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷48−2)として向かうようにしてください。
ひがし大雪自然館に寄って行き方を確認してもいいですし、そのまま真っ直ぐ進んでいくこともできます。
唯一の注意点は、自然館を過ぎると「糠平温泉街」になるのですが、ここで、道が分かれるところがあります。
273号と85号に分かれるのですが、直進すると85号、右カーブが273号になり、273号がタウシュベツ川橋梁へ行く道になりますので注意して下さい。
ここを間違わなければ、そのあとは道が1本なので、迷う事はないと思います。
上記の通り、タウシュベツ川橋梁の近くまで行く場合は、地元のNPOのガイドツアーに参加が必要となりますので、ホームページをご確認の上、事前に予約してご参加ください。
NPOひがし大雪自然ガイドセンター
*ホームページによると、旧国鉄士幌線 アーチ橋見学ツアーというのは、9時から11時30分、14時から16時30分(10月、11月は13時〜15時30分)になるようです。
もし見学ツアーに参加する場合は、タウシュベツ川橋梁よりも前にナイタイテラスなどに行くなど、多少ルート変更が必要となります。
展望台から橋を見るだけであれば、基本的に滞在時間が15分から30分ぐらいですが、このエリアは幻の橋と言われるタウシュベツ川橋梁以外にもみどころがあります。
タウシュベツ川橋梁も含めて「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」と呼ばれ、他にもいくつか橋があり、今回自身が体験した際には、三の沢橋梁は橋の下まで行く事が出来ました。
いくつも見どころがありそうな場所なので、事前にひがし大雪自然ガイドセンターなどでお勧めを伺い、行きたい場所を整理しておくといいかもしれません。
タウシュベツ川橋梁と三の沢橋梁は車で5分ぐらいの距離になり、かなり大きい駐車場があります。
三の沢橋梁でも30分ぐらいの時間を見ておきましょう。
ナイタイテラス
ナイタイテラス
所在地:〒080-1407 北海道河東郡上士幌町上音更128−5
営業期間:4月下旬から11月上旬(詳細は公式サイトをご確認ください)
ナイタイテラス営業時間:9時から17時
ナイタイテラスは、2019年6月にオープンした日本一広い高原牧場を見渡すことができる、全面ガラス窓のテラスです。
テラス内には約50席の展望カフェもあり、地元のナイタイ和牛を使ったハンバーガーやローストビーフ丼、ソフトクリームやパフェなどを食べる事もできます。
大草原と約2000頭の牛が放牧されている牧場を眺めながら食事は、旅のアクセントになるかもしれないですね。
とてもおしゃれなテラスなので、カップルなどのご旅行にも向いていると思います。
テラスで食事をしなければ30分程度の滞在、食事をした場合は1時間程度の滞在時間になると思います。
然別峡 かんの温泉
然別峡 かんの温泉
所在地:〒081-0344 北海道河東郡鹿追町北瓜幕 字然別 国有林145 林班
入浴料大人650円、中学生300円、小学生200円、幼児無料
営業期間:冬の時期は、火、水が休業
細かい営業時間は、公式サイトをご確認ください。
かんの温泉は100年以上の歴史を持つ温泉で、周囲から13種類もの泉質の温泉が湧き出ており、昔から「かんので治らぬ病なし」と言われていたほど様々な効能を堪能できる、山奥にある名湯です。
全部で11種類の湯舟が用意されており、その全てが源泉かけ流しで、それぞれの湯舟で、それぞれ違った効能の泉質を堪能する事が出来ます。
11種類の湯舟には半露天風呂と貸切露天風呂が含まれており、5つの湯舟の「ウヌカル」と4つの湯舟の「イナンクル」を男湯と女湯に分けて日替わり制で営業しているため、全ての湯舟に入る事は出来ませんのでご注意ください。
100年以上の歴史の中で、2008年に一度休業するも、温泉ファンの多くの期待に応え、2014年に建物をリニューアルして復活した、かんの温泉を是非堪能しましょう。
お土産
クランベリーのスイートポテト
クランベリー本店
所在地:〒080-0012 北海道帯広市西2条南6丁目
営業時間:午前9時から午後8時(基本的には年中無休)
駐車場について:あり
クランベリーは創業約50年、帯広に5店舗を構える、スイートポテトがとても有名な洋菓子店です。
スイートポテト以外にも、クッキーやチョコ、おまんじゅうやマドレーヌなどもありますが、ここに来たら絶対に食べて欲しいのが、クランベリー名物のスイートポテトです。
甘さが控えめで、さつまいも本来の美味しさで作られたスイートポテトは、器にさつまいもの皮を使っており、見た目にもインパクトがあるとても美味しいスイーツです。
量り売りをしているので、自分食べたい大きさのスイートポテトを買って帰りましょう。
そのまま食べても十分美味しいですが、ラップに包んで電子レンジで1分前後温めて食べたり、ラップに包んで冷やして食べたりするのも美味しいです。
六花亭のマルセイバターサンド
六花亭 帯広本店
所在地:〒080-0012 北海道帯広市西2条南9丁目6
営業時間:午前9時から午後6時(基本的には年中無休)
*喫茶室営業時間は午前11時から午後4時(午後3時30分がラストオーダー)になり、喫茶室は水曜日が定休日になります。
駐車場について:あり
北海道の空港のお土産店には必ずあり、定番のお土産と言えば、六花亭のマルセイバターサンド。
六花亭の本店は帯広にあり、1階は売店、2階は喫茶室になっています。
駅から徒歩でも来れますが、駐車場も完備されていますので、安心して車でもアクセスすることができます。