倉吉で有名な観光スポットといえば、三徳山三佛寺投入堂と三朝温泉になります。国宝の投入堂がある三徳山の登山道は危険を伴いますので、じゅうぶん準備をして行くようにしましょう。また、倉吉市と三徳山の間にある三朝温泉は世界有数のラジウム温泉と知られ、ゆっくりと名湯めぐりをするのも良いと思います。
三徳山三佛寺投入堂
投入堂は三佛寺の奥院として三徳山の断崖絶壁に建造されました。投入堂までの登山道(行者道)はとても険しく、本堂裏の宿入橋から始まる全長約900メートルの行程は全てが難所となっています。木の根や鎖を登ったり、細い岩場を歩いたりと危険スポット満載です。昭和27年(1952年)国宝に指定された投入堂は「日本一危険な国宝」としても知られています。
所在地 〒682-0132 鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
投入堂参拝受付時間 午前8時から午後3時(下山時間 午後4時30分)
定休日 基本的には無休(例年12月から3月ぐらいまでは積雪の為入山禁止)
料金 大人1,200円 小中学生600円
投入堂参拝登山の注意点 必ず2人以上となっています。服装などその他の詳細については三徳山三佛寺の公式サイトを確認ください。
ロケーション 三徳山はJR倉吉駅の南東約18キロにあり、日ノ丸バスの利用が便利です。倉吉駅バスターミナルの3番のりばから三徳山駐車場行きに乗車して「三徳山参道入口」で下車。所要時間は約34分で料金は700円。バス停の前にある参道の階段を上がると、入山料を納める納経所となります。
コメント 三徳山の「投入堂」は日本一危険な国宝と専らの噂。さて、先ずは最大の問題を解決せねばなりません。「登山は必ず2人以上」となっています。一人旅はこういう時に不便ですね(笑)ところがバスで一緒だったご夫妻にあっさりOKしていただけたので拍子抜け。誰かが来るのを何時間ひとりぼっちで待たなければならないのか?不安でしたが、三徳山は芋の子を洗うような混雑ぶり。まったくの杞憂でした。参詣者受付案内所で第2の問題、靴底を確認してもらうと不可でした。なので草鞋を購入、料金は900円。人と同じより違うことをしたい変わり者なので、かえって草鞋になって良かったというものです。そこで草鞋の履き方なる見本の足を差し出されてびっくり!ご丁寧に爪まで描いてあり微笑ましいですね(笑)いよいよ「投入堂」を目指して登山の始まり。案内所にあった入山の心得どおり、それはもう「投入堂参拝は厳しい試練の道」でした!カズラ坂の木の根っこを登ったりクサリ坂を登ったり、馬の背なんてのもあります。まるで軍に入隊したばかりの新兵の訓練みたいじゃないですか。ふだん運動不足なので、翌日の筋肉痛は間違いなし。ご夫妻と励ましあいながら試練を克服し投入堂を参拝した後でした、衝撃の事件が起きたのは!下山してると、いきななりズズズ、ズッーーーー「ガツン!!」一度足を滑らせたら最後、慣性の法則でどうにもなりません。激突したのは、ぶっとい木の根っこでした。あまりのどんくささに自分でも笑ってしまいます。もう痛いのなんの。しかも脛からドバっと出血してるじゃありませんか!案内所にあった入山の心得「観光気分での入山はご遠慮願います」という観光気分がいけなかった。だから罰が当たったんでしょう、それも激痛の走る罰が(笑)この話を聞いて姉が言っておりました、でもよかったんじゃない根っこがあって「でなきゃ、あんたー、どこまで落ちていったか分からんじゃろ・・・」それも一理あるな、さすがは姉だ。あの根っこにぶつかったのも修行のうちかもしれません。おかげさまで九死に一生を得ました(笑)
お河原風呂
三朝温泉の河原風呂については、あまり説明する必要もないでしょう。その名の通りで三徳川の河原にある混浴の露天風呂となります。世界屈指のラジウム温泉として有名な河原風呂。さあ、みなさん。勇気を出して入湯しましょう!
所在地 〒682-0123 鳥取県東伯郡三朝町三朝903−1
営業時間 通年24時間
定休日 年中無休 ※奇数日の午前8時から午前11時まで清掃のため入浴不可
料金 無料
注意 洗面器はありますが、石鹸やシャンプー、バスタオルなどはありません。
ロケーション 河原風呂は三朝温泉にあります。JR倉吉駅の南東約9キロにあり、日ノ丸バスの利用が便利です。倉吉駅バスターミナルの3番のりばから三朝車庫前行きか、三徳山駐車場行きに乗車して「三朝温泉観光商工センター前」で下車。所要時間は約20分で料金は480円。バス停から来た方向を振り向くと、三朝橋のたもとに階段があり、河原風呂はその下となります。三朝橋のたもとには映画「三朝小唄」の男女二人が寄り添うブロンズ像があるので、すぐ分かると思います。
コメント 倉吉駅バスターミナルで一枚の写真を見て誘発されました「この露天風呂はどこにあるんだろ?」そこで観光案内所に行って聞くと、三朝温泉にあるとのこと。いただいた地図にもちゃんと出ておりました!河原風呂でほっこりとしてる女性が。よせばいいのに、物は試しにと行ってみました(笑)お久と俊夫が寄り添うブロンズ像のある階段を降りると、写真そのまんまです!手前に足湯があり、奥が露天風呂となっています。360°全開で何もかも丸見えです。容赦ありません(笑)まあ、見たけりゃ見ればいいでしょう。別に知ってる人が歩いてるわけでもないし。これは一人旅の強み?といっていいでしょう。もう開き直って入りました。先客は地元の老紳士が一人いらっしゃるだけ。真っ昼間からの露天風呂。周囲に遮るものもなく、気持ちよすぎて癖になりそうですよ。そう、三徳山の投入堂で修行したご褒美に河原風呂へ入ればよかったのに、どうしてその名案に思いが至らなかったのか。失敗したなあ(笑)
倉吉白壁土蔵群
1998年、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された倉吉白壁土蔵群。玉川沿いに並ぶ町家や土蔵は江戸時代、明治時代に建てられた建物が多く、その町並みは山陰の「小京都」とも呼ばれています。白い漆喰壁に黒い焼杉板、赤い石州瓦の美しい倉吉白壁土蔵群は必見です。また寅さんでお馴染みの映画「男はつらいよ 寅次郎の告白」のロケ地となったことでも知られています。
所在地 〒682-0861 鳥取県倉吉市新町1丁目周辺
営業時間 24時間
定休日 無休
料金 無料
ロケーション 倉吉白壁土蔵群はJR倉吉駅の南西約4キロにあり、日ノ丸バスの利用が便利です。倉吉駅バスターミナルの2番のりばから西倉吉、関金、大宮、桜、大河内、赤碕行きに乗車して「赤瓦・白壁土蔵」で下車。あるいは西倉吉(パークスクエア経由 また は 市役所経由)、広瀬行きに乗車して「市役所・打吹公園入口」で下車。所要時間は約12~17分で料金はいずれも230円。「市役所・打吹公園入口」バス停から倉吉白壁土蔵群へ行く途中には観光案内所があるので「西倉吉、広瀬」行きを利用するのもいいでしょう。どちらのバス停からも徒歩で約5分となります。
コメント 倉吉白壁土蔵群を歩いて気持ちが落ち着くのは、やっぱり日本人だからですかねえ。倉吉を訪れるなら、白壁土蔵群はお勧めです!また、「赤瓦・白壁土蔵」バス停の近くにある打吹回廊の展望台からは白壁土蔵群を一望できていいですよ。
倉吉線鉄道記念館
倉吉線鉄道記念館は旧国鉄倉吉線の博物館となります。「打吹駅」の跡地に建てられており、倉吉軽便鉄道として活躍した貨車移動機「1020」型や信号機、貴重な写真パネルなどを展示。また、記念館の横には福知山線を走っていた蒸気機関車「C11 75」も静態保存されています。
所在地 〒682-0887 鳥取県倉吉市明治町1012−7
営業時間 午前9時から午後5時
定休日 年中無休
料金 無料
ロケーション 倉吉線鉄道記念館は倉吉白壁土蔵群にも近く、JR倉吉駅から日ノ丸バスの利用をすると便利です。倉吉駅バスターミナルの2番のりばから西倉吉、関金、大宮、桜、大河内、赤碕行きに乗車して「赤瓦・白壁土蔵」で下車。所要時間は約15分で料金は230円。バスの進行方向にある最初の交差点を右折して打吹公園通りを進むと右側に倉吉線鉄道記念館が見えてきます。
コメント 倉吉駅を起点に終点の山守駅までを結んでいた倉吉線。明治45年(1912年)に開業し、昭和60年(1985年)に全線廃止されました。館内の壁には倉吉駅から上灘駅ー打吹駅ー西倉吉駅ー小鴨駅ー上小鴨駅ー関金駅ー泰久寺駅ー山守駅まで、地図記号の線路で結んで一巡。各駅のところに各駅の当時の様子を映した古い写真が貼られ、うまく趣向を凝らした展示になってます。ところで、この倉吉線鉄道記念館には管理人さんなどは誰もいません。そのため、入口のドアに案内板がありました「入場の際、入口入って左側に、照明スイッチがありますので、照明を付けてご見学ください」えっ、自分で付けるの???スイッチに手を伸ばすと、お願いが貼ってあります「お帰りの際には、必ず電気を消して下さい」全てがセルフサービスという、珍しい倉吉線鉄道記念館でした(笑)