都市によってはNBAのチームのみ使用する会場もあります。
代表的なものだとサンフランシスコにあるウォリアーズのチェイスセンター、サンアントニオのAT&Tセンターやヒューストンのトヨタセンターなどになります。
また、クリーブランドやポートランド、ミネアポリス、フェニックス、ソルトレークシティなどもそのようなカテゴリーになります。
NBAのチームしかいない会場は、NBAが見やすいかというとそうではありません。クリーブランドとポートランドが同じような会場の作りになります。
このような座席の場合、ポイントは、1階席ベースラインの前の座席になります。サイドの座席でゴールのラインのところより外側のブロックですが、ここは、選手の入退場、またはチアやハーフタイムでコートに立つ人たちが入退場するエリアです。どちらの会場もスタンドの高さが十分でなく、前の座席に座ると、高さが足りません。またクリーブランドは特にゴール裏の座席にボックス席を入れているので、視界に入りコートが見えづらくなります。
ですので、入退場がコーナーにあり、座席が入退場のところにかぶるような会場では注意が必要です。
ロケット・モーゲージ・フィールドハウス(クリーブランド・キャバリアーズ)
一方、サンアントニオのAT&Tセンターなどは、選手の入退場などのトンネルがゴール裏にあります。そのため、コーナー前列に座った場合でもポートランドやクリーブランドほど見づらいという感覚は持ちません。
ゴールデンステイト・ウォリアーズの新アリーナであるチェイスセンターはコーナーに入退場口がありますが、高さがしっかりあるので、ここも見づらい印象は受けない会場です。
フィラデルフィア・76ersの本拠地ウエルズファーゴセンターは、NBA開催の際のコート近くの座席の幅の狭すぎる列があります。
(Lower Outside Center 115 Row 3)
座席表
ウェルズ・ファーゴ・センター(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
NBAだから完璧なアリーナを提供できているわけではなく、NBAのアリーナでも価格に見合わない座席はあります。
ただ、やはり会場から「チームを感じる」ことのできる専用アリーナというのは、そのようなことを忘れさせるほど、魅力的な時間を過ごすことができるわけです。
日本は、プロ野球、Jリーグでちゃんとした本拠地があり、ファンやサポーターに取って、「ホーム」の役割を果たしているところも多いと思います。
沖縄アリーナが、琉球ファンにとっては、「ここは、誇れるホーム」であることは間違いありません。もし、ずっとBリーグを観戦しているファンが、いつの日かNBAの会場で観戦する機会があったとき、きっと、自身のホームの良さをより一層感じることになると思います。
またそうなるように、今後の沖縄アリーナと琉球ゴールデンキングスに注目していきたいですね。