慶応3年4月23日の深夜、大坂へ向かう蒸気船「いろは丸」と長崎へ向かう「明光丸」が瀬戸内海で衝突。全長42間の明光丸よりも小さい全長30間のいろは丸は大破し、積み荷もろとも沈没。坂本龍馬たちは明光丸に乗り移ることで九死に一生を得ました。いろは丸展示館では沈没の様子を再現した原寸70%のジオラマや、海底20mから引き揚げられたいろは丸の貴重な遺品などが展示され、2階には桝屋清右衛門宅の隠れ部屋で万国航法を手にした坂本龍馬が再現されています。
基本情報
所在地 〒720-0201 広島県福山市鞆町鞆843−1
営業時間 午前10時~午後5時
定休日 月・火・水・木・金曜日/12月28日~1月1日
料金 小学生以上 200円
アクセス
福山駅の南口5番のりばからトモテツバスを利用すると便利です。終点の「鞆港」で下車するとバス停からいろは丸展示館まで徒歩3分。所要時間は33分で、運賃は550円となります。バス停からは対岸に見える常夜灯を目印にして行くと分かりやすいと思います。
いろは丸展示館
いろは丸の沈没で坂本龍馬が請求し、最終的に紀州藩から支払わせた賠償額は、なんと8万3526両198文にのぼるそうです。今の貨幣価値に換算して164億円!というのも龍馬、曰く「貴藩によって沈められた我らのいろは丸はミニエー銃400丁など銃火器3万5630両の他、金塊など4万7896両198文を積んでおったのだ。1万両でも安いぐらいだ!」ところが、海底で発見されたいろは丸を調査すると?どうしたことか、龍馬の主張した銃火器や金塊などの痕跡はこれっぽちも無かったそうです。果たして龍馬は敏腕な交渉人なのか、はたまた稀代の詐欺師なのか?真相やいかに(笑)