福徳稲荷神社は「犬鳴のお稲荷さん」の愛称で親しまれています。境内からびっしりと続く千本鳥居は殊に有名で、その壮麗さは多くの参拝者を魅了してやみません。碧い海に沈む夕陽から鳥居に伸びる「夕日の道」もまた幻想的で、息を呑むほどの美しさです。開運、商売繁盛、家内安全などのご利益があると言われています。
基本情報
所在地 〒759-6303 山口県下関市豊浦町大字宇賀2960−1
営業時間 常時開放
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス
福徳稲荷神社は下関から約30キロ北にあり、JR山陰本線を利用すると便利です。JR下関駅から乗車して「湯玉駅」で下車。所要時間は約1時間で料金は590円。湯玉駅から福徳稲荷神社までは約1.2キロあります。ブルーライン交通のバスを利用して一つ目の「福徳稲荷前」で下車すると鳥居まで直ぐとなります。バスの所要時間は2分ほどで料金は170円。湯玉駅から歩いて行く場合は、線路沿いを下関方面に進んで約20分となります。線路と並行する国道191号から福徳稲荷神社へと続く坂道はかなり急なので、徒歩の場合は注意する必要があります。
福徳稲荷神社
これは涙なしでは語れない話です。湯玉駅から海側の住宅地を歩いて、突き当りで山陰本線の踏切を渡ります。国道191号に出るとその先、独立した歩道がありません。端っこに白線が引かれてあるだけで、歩く横を車がビュンビュン通っていきます。そのうえ、落石防止に固められたコンクリートの絶壁なので避けるにも限界があります。止めは福徳稲荷神社の鳥居から続く急な坂。滝のように汗は流れるわ、萩市へ行く途中で荷物は重いわ、しかも心臓破りの坂ときました。横を車で上がってく参拝者は「おいおい見ろよ、ご苦労さんなことで」と笑ってるじゃありませんか。あんたね、笑い事じゃありませんよ。ちょっと乗っていくか?の一言ぐらいないもんかね、まったく。境内に着いたときはもう青息吐息ですよ。そして手元にある2つのみかん。それは坂を上る前、「あおぞらいちば」のおばちゃんに神社への道を訊いた後のことです。呼び止められて振り返ると「今日は暑いけえ、上に着いたらこれ食べんさい」そこで差し出された2つのみかん。見ず知らずの旅人への親切なおもてなしに感激です、どうもありがとうございました!あのみかん、とても美味しかったですよ。旅は一期一会ですね。えっ、福徳稲荷神社はどうかって?はい、きれいでしたよ(笑)