小湊鉄道(小湊鐵道)は五井駅から上総中野駅を結ぶ鉄道となります。牧歌的な田園風景のなかを走る蒸気機関車「房総里山トロッコ」はとても人気があります。2017年には22施設が国の「登録有形文化財」に登録され、古風な列車の車窓からは桃源郷のような景色が広がっています。
基本情報
所在地: 〒290-0054 千葉県市原市五井中央東1丁目1-2
電話番号:0436-21-3133
運行区間:五井駅から上総中野駅
運賃:初乗り大人130円から 小人70円から
1日フリー乗車券:おとな1,840円 こども920円(発売当日限り有効)
五井~養老渓谷 往復割引乗車券:おとな1,840円 こども920円 ※途中下車できないので注意が必要です。(2日間有効)
房総横断記念乗車券:大人1,730円 子供870円 ※小湊鉄道といすみ鉄道を連続して五井駅から大原駅まで乗車できます。ただし、途中下車はできますが前進のみで後戻りはできないので注意が必要です。(発売当日限り有効)
アクセス
東京駅から五井駅まで電車で行く場合はJR総武線快速を利用すると便利です。所要時間は約60分で料金は990円となります。高速バスの場合はバスタ新宿(4階3番)から五井駅東口まで所要時間は約1時間25分で料金は1,450円となります。
小湊鉄道
古の鉄道の姿をとどめる小湊鉄道には全部で18駅あります。その多くは大正時代の後期から昭和時代の初期に開業し、今も歴史的な建造物が大切に保存されています。
五井駅
五井駅は大正14年(1925年)に開業し、JR東日本内房線との接続駅となっています。駅の構内にある「五井機関区機関庫および鍛冶小屋」は平成29年(2017年)国の登録有形文化財に登録されました。また、プラットホームには国登録有形文化財の小湊鉄道駅舎群等を紹介する案内板がありますので一見されるのをお勧めします。
上総山田駅
養老川駅として大正14年(1925年)に開業し、昭和29年(1954年)上総山田駅に改称されました。平成29年(2017年)には「上総山田駅本屋」が国の登録有形文化財に登録されています。
馬立駅
馬立駅は大正14年(1925年)に開業しました。駅名の由来は鎌倉時代の頃に馬の競売が行われていた説と、馬を集めていた説があった為ともいわれています。平成29年(2017年)には「馬立駅本屋」が国の登録有形文化財に登録されています。
上総牛久(かずさうしく)駅
上総牛久駅は大正14年(1925年)に開業しました。平成29年(2017年)には「上総牛久駅本屋」が国の登録有形文化財に登録されています。上総牛久駅では五井駅へ折り返す列車が多く、養老渓谷駅のほうへ向かう列車は激減しますので時刻表に注意しましょう。また「房総里山トロッコ」列車が停まる駅となります。
上総川間駅
上総川間駅は昭和28年(1953年)に開業しました。田植えの季節になると水の張られた田んぼが美しい水鏡となることで知られています。
上総鶴舞駅
鶴舞町駅として大正14年(1925年)に開業し、昭和33年(1958年)上総鶴舞駅に改称されました。平成29年(2017年)には「上総鶴舞駅本屋」および「旧鶴舞発電所」と「旧貨物上屋」が国の登録有形文化財に登録され、平成11年(1999年)には「関東の駅百選」に選出されています。
上総久保駅
上総久保駅は昭和8年(1933年)に開業しました。田園風景の中で圧倒的な存在感を示す「大銀杏」が有名で、秋の紅葉シーズンには多くの人が訪れます。また、構内にあるトイレの特筆すべき点はシャワーもついてることでしょう。
高滝駅
高滝駅は大正14年(1925年)に開業しました。近くには釣りも楽しめる高滝湖があり、駅前から「市原ぞうの国」へ行くバスも出ています。平成29年(2017年)には「高滝駅本屋」が国の登録有形文化財に登録されています。また「房総里山トロッコ」列車が停まる駅となります。
里見駅
里見駅は大正14年(1925年)に開業しました。平成29年(2017年)には「里見駅本屋」が国の登録有形文化財に登録されています。里見駅では鉄道の衝突を防ぐ昔ながらのタブレット交換が行われています。また「房総里山トロッコ」列車が停まる駅となります。
飯給駅
飯給駅は大正15年(1926年)に開業し、飯給と書いて「いたぶ」と読む難読駅の一つとして知られています。駅前の田んぼが水面鏡になることで桜の季節にはたくさんの人が訪れます。待合室に隣接してあるトイレは必見です!1000万円をかけて作られたという「世界一広いトイレ」は女性専用なので注意しましょう。
月崎駅
月崎駅は大正15年(1926年)に開業しました。平成29年(2017年)には「月崎駅本屋およびプラットホーム」が国の登録有形文化財に登録されています。2009年から設置されてる駅前のトイレはお洒落なログハウス風の造りとなっています。月崎駅の近くには素掘りの月崎トンネルや永昌寺トンネルもあります。また「房総里山トロッコ」列車が停まる駅となります。
上総大久保駅
上総大久保駅は昭和3年(1928年)に開業しました。駅名標示板は「ず」でなく「づ」となっており、まるで時が止まってるかのようです。森のなかにひっそりと佇む駅の待合室には地元の小学生が描いた「となりのトトロ」の絵があることで知られています。また、近くには国の登録有形文化財に登録されている「養老川第四橋梁」があります。
養老渓谷駅
朝生原駅として昭和3年(1928年)に開業し、昭和29年(1954年)養老渓谷駅に改称されました。平成29年(2017年)には「養老渓谷駅本屋」が国の登録有形文化財に登録されています。駅に併設されています足湯は養老渓谷などの観光で疲れた足を休めるのにお勧めです。撮影地として有名な「石神の菜の花畑」も養老渓谷駅の近くにあります。また「房総里山トロッコ」列車が折り返す駅となります。
上総中野駅
上総中野駅は昭和3年(1928年)に開業しました。いすみ鉄道との接続駅となっており、小湊鐵道では上総中野駅のみ市原市でなく大多喜町にあります。また、人気の「房総里山トロッコ」列車は一つ手前の養老渓谷駅で折り返しますので注意しましょう。