ひがし北海道クレインズの給与未払い問題から端を発したアジアリーグの騒動は、結局、ひがし北海道クレインズの出場停止という処分になり、現存の日本4チーム、韓国1チームで開幕することとなりました。
そのひがし北海道クレインズの受け皿として発足した北海道ワイルズは、アジアリーグへの加盟を目指していましたが、今期のアジアリーグへの加盟はかなうことなく、アジアリーグは開幕を迎えました。
しかし、もともとひがし北海道クレインズとの試合が組まれていた日程は空きが生じたため、横浜GRITSが北海道ワイルズとの交流戦の開催を発表。
9月16日、17日は新横浜にて交流戦が開催されました。
今回は、KOSE新横浜スケートセンターで開催された横浜GRITSが北海道ワイルズの試合のレポートになります。
2023年9月16日(土) 横浜GRITS対北海道ワイルズ 15時開始予定 KOSÉ新横浜スケートセンター
2023年9月17日(日) 横浜GRITS対北海道ワイルズ 14時開始予定 KOSÉ新横浜スケートセンター
この日を迎えるまで新チームである北海道ワイルズの情報発信手段は、X(旧Twitter)とインスタグラムのみとなり、果たしてどのぐらいのファンがいるのかも全く見当がつかない状況での交流戦でした。
当初のイメージでは、横浜での開催だし、ほとんどファンはいないのかな、というのが正直なところでしたが、9月16日に会場に入ると、左がワイルズショップブース、右がグリッツショップブースだったのですが、ワイルズ側もショップにはかなりの列ができており、まずこれに驚きました。
ワイルズベンチ裏はワイルズファンでぎっしり。
KOSÉ新横浜スケートセンターでのアイスホッケー観戦は2020年11月7日以来でしたが、今回、観戦するにあたり改めてグリッツのチケット販売サイトをよくよくみると、前の座席がC席やB席になっており、そんなに見づらいかな、と気になったところもありました。また、ベンチ向かいのサイドの座席がSSに指定されており、ここはかなり高めの価格帯だったのも気になったので、今回のテーマとしては、この座席の解明でしたが、まず、KOSÉ新横浜スケートセンターのC席やB席は、1枚板のベンチシートのようなタイプになっているため、値段が安めに設定されているようです。
このような座席の価格設定は、チームのファンに対するどのような観戦体験をしてもらいたいかという考え方が出ていて、すごく共感が持てます。
グリッツのチケッティング担当は、きっと、座席も木のベンチシートで背もたれもないので、2時間近い観戦はファンにとっては少し大変だからC席、B席という安めの価格設定にしたのではないかとイメージします。
ただ、このC席、B席は、他のチームでは「エキサイティングシート」的なカテゴリーで販売している座席エリアでもあるので、少しもったいない気もします。
ちょっと話はずれますが、NFLのグリーンベイ・パッカーズは、古いタイプのスタジアムで座席はほぼすべてが背もたれのないベンチシートのため、背もたれ付きの置き椅子をレンタル(有料)しています。
レンタルだと少し価格の設定が難しいと思いますので、厚みのあるクッションを置くとか、背もたれ付きの椅子を事前においておくなどすることで、また異なるレベルの座席体験になるかもしれません。
いろいろなチャレンジを期待したいですね。
もう1つ気になったSS席は、テーブル付きの座席でした。
見やすさという点では、おそらく最高の場所の1つだと思うのですが、この会場は、基本的には、あまり飲食の販売が充実していません。
ぱっと会場内を見てもグルーガ肉まんぐらいしかなく、これはわざわざテーブルは不要です。
見やすいだけということになるとちょっと価格が高いようにも感じます。
この良席が埋まらないのはもったいないですよね。
さて、試合のほうは、9月16日は、グリッツの快勝、17日は引き分けでした。
次回のこのカードは釧路で行われるようですので、楽しみですね。