出雲・大田の観光

出雲市の観光スポット

日が沈む聖地といわれる出雲にはたくさんの観光スポットがあります。主な観光スポットは出雲大社の周辺に集まっています。稲佐の浜や旧大社駅などは出雲大社から徒歩圏内ですし、日御碕神社や灯台へはバスを利用して30分もかかりません。ちょっと足を休めたい、と思ったらぜんざいなどもとても美味しくいですよ。また、世界遺産の石見銀山は出雲市から電車で片道40分ほどの大田市にありますので、朝に出ればじゅうぶん日帰りすることもできます。

出雲大社

縁結びの神社としても有名な「出雲大社」には大国主大神が祀られています。正式な読みは「いずもおおやしろ」といい「古事記」にも記されるほど古く、国宝に指定されている御本殿が再建されたのは延享元年(1744年)となります。神楽殿の巨大な注連縄は撮影スポットとしても大人気で、御本殿の裏に祀られている素鵞社はパワースポットとしても有名です。旧暦10月の「神在月」には神迎祭など様々な神事が行われるので、11月ころに出雲大社を訪れるのもおすすめです。また、境内にはたくさんのウサギもいて、とても癒されますよ。

所在地 〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195
営業時間 午前6時30分から午後8時
定休日 年中無休
料金 無料
ロケーション 出雲大社はJR出雲市駅の北西へ約8キロとなり、一畑電車の利用が便利です。一畑電車の始発駅「電鉄出雲市駅」はJR出雲市駅の北口を出て右側、徒歩3分ほどとなります。「電鉄出雲市駅」から乗車して終点の「出雲大社前」駅で下車。所要時間は約25分、料金は500円。電車によっては途中の「川跡駅」で乗り換えの必要がありますので注意しましょう。出雲大社へは「出雲大社前」駅前の神門通りを右側へ徒歩で約10分となります。また、JR出雲市駅から一畑バスの出雲大社・日御碕・宇竜行きを利用して「正門前」で下車すると、出雲大社まですぐとなります。バス停からは大きな「勢溜の大鳥居」が見えますので迷うことはないと思います。所要時間は約30分で料金は510円。
コメント 出雲大社にはたくさんのウサギがいると言うので探すことにしました。先ずは「宇迦橋の大鳥居」から「勢溜の大鳥居」「松の参道の大鳥居」をくぐりました。いかにもウサギのいそうな雰囲気たっぷり。でも、どこにもいません。参道を歩いてると右手に「ムスビの御神像」があり、左手には因幡の白兎を再現した「御慈愛の御神像」が見えてきます。でも、これは白兎といっても銅像ですからちょっと違います。では、いったいウサギは何処にいるのか?「銅の鳥居」を通って拝殿まで来れば人も多く、もしウサギがいるなら参拝者の注目の的になりそうなもの。でも「うわっ、かわいいウサちゃんがいるじゃない!」なんて騒いでる人は誰もいません。ここは出雲大社という神聖な神社ですから、静かにするのが神様への礼儀というものでしょう。さて、八百万の神さまたちが宿泊されるという「東十九社」の先まで歩くともうそこは「御本殿」の裏。あれ、一番奥まで来てしまいました「おかしいなー、ウサギはどこよ???」もしかして?またぼんやりしてて気がつかなかったのかな。でも、どこをどー見てもいません。そして、ぼんやりさんもそこではたと気がつきました「もも、もしかしてこれのことか!?」手を合わせたり、本を広げたりしてるウサギがいるじゃありませんか!ぼんやりさんはぴょんぴょん跳ねてる野生のウサギを探しておりました(笑)どうりで見つからないはずだ。確かにいるわいるわ、青銅のウサギたちが。いやあ見事に一杯食わされました。教えていただいた女性もしてやったりとほくそ笑んでることでしょう(笑)

稲佐の浜

日本全国から八百万の神様たちをお迎えするという稲佐の浜は国譲り、国引きの舞台として有名です。旧暦10月には浜辺にかがり火を焚いて「神迎神事」が催されています。日本の渚百選に指定されている海岸線には、地元の人から「べんてんさん」の愛称で親しまれる「弁天島」もあり、夕日が沈むその美しさから2017年「日が沈む聖地出雲」として日本遺産に登録されています。また、稲佐の浜の砂を出雲大社の素鵞社にある砂箱の砂と交換して持ち帰り、自宅の周辺に撒くと厄除けになると言われています。

所在地 〒699-0702 島根県出雲市大社町杵築北2711
営業時間 24時間
定休日 年中無休
料金 無料
ロケーション 稲佐の浜は出雲大社の西へ約1キロとなります。もし、稲佐の浜の砂を拾って出雲大社へ参拝される場合は先ず「出雲大社前」駅から出雲大社へ向かいましょう。勢溜の大鳥居が見えてきたらそのまま道なりに左側へ国道431を歩いていくと、約15分で稲佐の浜にある弁天島が見えてきます。JR出雲市駅から日御碕線「稲佐の浜」行きの一畑バスもありますが、1日4本しかないので一畑電車を利用するほうがいいと思います。
コメント 
出雲の国ができたばかりの頃の、遠い昔の話。八束水臣津野命は嘆きましたそうな「それにしても出雲は小さいのう・・・」そこで海の向こうに見える土地を引っ張ってくることにしました!「国来、国来」さあ、国よ来いとばかりにぶっとい綱を巻いて、それはもう一生懸命に引っ張ったそうな。これが大雑把な「国引き神話」の話(笑)そう言えば「旧大社駅」から出雲大社への途中に「未来を拓く」という巨大な浮き彫り細工がありました。大きさは高さ5m、幅15m。綱を引っ張る八束水臣津野命の迫力は圧巻です!JR出雲市駅や一畑電車の車内でも「国引き神話」の絵を見ることができます。それらを見て綱で引っ張ってる島を「弁天島」と思っていたのは、ご愛嬌ということで(笑)

日御碕神社

日御碕神社は天照大神(あまてらすおおかみ)を祀る「日沈の宮」と素盞嗚尊(すさのおのみこと)を祀る「神の宮」からなる古社で、日の本の昼を守る伊勢神宮に対して「日沈の宮」は日の本の夜を守っています。権現造様式の社殿は徳川家光によって造営され、重要文化財に指定されています。

所在地 〒699-0763 島根県出雲市大社町日御碕455
営業時間 午前8時30分から午後4時30分 ※参拝はどの時間帯でも可能
定休日 年中無休
料金 無料
ロケーション 日御碕神社はJR出雲市駅の北西へ約18キロとなり、出雲日御碕灯台も徒歩圏内で10分弱の距離となります。JR出雲市駅から一畑バスの日御碕線を利用して「日御碕」下車。所要時間は約60分で料金は870円となります。直通バスは1日4本しかないので、出雲大社の隣にある「出雲大社前連絡所」からの一畑バスを利用したほうが便利と思います。「日御碕」まで所要時間は約20分で料金は510円。なお、「日御碕」発の「出雲大社前連絡所」行き最終バスは午後6時20分なので注意しましょう。時刻表や路線図などの詳細は一畑バスの公式サイトをご確認ください。
コメント 
バス停「日御碕」の近くで地元の人に聞いたところでは、日御碕神社を通るのが灯台への近道とのこと。なので鳥居をくぐって「日沈の宮」と「神の宮」に寄り道してみました。でも日没が近かったため、灯台へ急げ!と日御碕神社では写真を数枚パシャパシャ撮ってお終い。それでも美しい神社、という印象が残っています。

出雲日御碕灯台

明治36年(1903年)に初点灯した出雲日御碕灯台は日本一の高さを誇ります。白亜の美しい灯台で外壁は切り石積み、内部はレンガ積みという二重構造となっています。「のぼれる灯台」は国内に16しかなく、163段の螺旋階段を上ると素晴らしい眺めを見ることができます。2013年には国の登録有形文化財に指定され、1998年にはの世界灯台100選にも選ばれております。

所在地 〒699-0763 島根県出雲市大社町日御碕1478
営業時間 午前9時から午後4時30分(展望台)
定休日 12月30日、31日 ※荒天時
参観寄付金 大人(中学生以上)300円 小学生以下・障がい者 (介助の方1名まで)無料
灯台資料展示室 無料
ロケーション 出雲日御碕灯台への一畑バスはJR出雲市駅から1日1本しかないので、日御碕神社で参拝した後に回るといいと思います。日御碕神社から灯台まで徒歩10分弱で行くことができます。灯台から夕日も見る予定にされている場合は「日御碕灯台」発の「出雲大社前連絡所」行き最終バスが午後6時17分、また「日御碕」発の「出雲大社前連絡所」行き最終バスが午後6時20分なので注意が必要です。時刻表や路線図などの詳細は一畑バスの公式サイトをご確認ください。
コメント 夕日を楽しみしていたのですが、どんより雲で残念。また、ライトアップされる夜の灯台は幻想的らしいのですが、季節限定でこれまた残念。ライトアップされる日程、時間は出雲観光ガイドをご参照ください。出雲日御碕灯台を訪れたのが晩秋で、最終バスの午後6時20分ころはもう真っ暗。バス停だけ少し明るいですが、誰も歩いてる人もいないのでかなり心細いです。たまたま往路のバスで一緒だった女性が一緒でしたので助かりました(笑)

粟津稲生神社

粟津稲生神社は伏見稲荷の分霊が祀られています。祭神は倉稲魂神、稚彦霊神、有気持神の三神で、治病や厄除けなどにご利益があるといわれています。田園風景に朱塗りの鳥居がズラッと並ぶ参道を一畑電車が通り過ぎるという、ちょっと不思議な光景は撮影スポットとしても人気があります。

所在地 〒693-0065 島根県出雲市平野町921
営業時間 24時間
定休日 年中無休
料金 無料
ロケーション 粟津稲生神社は一畑電車大社線の沿線にあり、「高浜駅」で下車して、田園地帯を遙堪駅の方角へ徒歩10分ほどとなります。
コメント 
ついに決定的瞬間です!一畑電車の近づいてくる音がゴトゴト。あともう少しで鳥居と電車が重なる、という絶妙なタイミングで別の被写体が現れました「ちょっとお母さん、写真を撮るあいだ待ってくれませんかね・・・」どうやらお子さんを保育園?か学校へ送るらしい、真正面の踏切で自転車を止められてしまいました!粟津稲生神社の参道でデジカメを持ってたら何をしたがってるか分かりそうなものですが(笑)いやいや、あなたはただの観光客でしょ。そうですよね、お母さんは生活なので優先してあげなければならないでしょう。こちらが遠慮しないといけませんよね。さて、その写真をデジカメで確認すると踏切に近すぎる「もっと後ろに下がったほうがよさそうかな」もちろん待ちました、次の電車が来るまで。いつものようにぼんやりしてればそのうち来るでしょう。さっきの電車が出雲大社前駅で折り返してくる、そろそろかなという時になって周囲を確認。今度こそ別の被写体が現れないのを祈りました。するとまた現れるんですよね、さっきのお母さんが。どうやらお子さんを無事に送ってきたらしい、一安心です「どうぞ良い一日を」踏切が降りる前で良かった(笑)もう待ったなしです、いよいよ来ました!「パシャリ」んー、なんかこれでも近すぎたか。お勧めは鳥居8本目とか9本目あたりから撮るのがよさそうです。そのあと、電車の中からもまた撮影したのは言うまでもないでしょう(笑)

旧大社駅

出雲大社参拝の表玄関口として明治45年(1912年)に開業した大社駅。神戸鉄道管理局の丹羽三雄氏によって設計された駅舎は神社様式を取り入れた格調ある純日本風の木造建築となっています。現在の駅舎は大正13年(1924年)に改築されたもので、1990年に廃駅となるまで多くの観光客で賑わっていました。2004年には国の重要文化財に、2009年には近代化産業遺産にも指定されています。

所在地 〒699-0722 島根県出雲市大社町北荒木441−3
営業時間 午前9時から午後5時
定休日 年中無休 ※保存修理工事中のため、2025年12月20日(土)まで休館
料金 無料
ロケーション 旧大社駅は一畑電車の「出雲大社前」駅から徒歩で約10分となります。駅前の神門通りを出雲大社の反対側、左側へ進むとすぐに見えてくる大きな「出雲大社宇迦橋大鳥居」を目印にしましょう。そのまま堀川に架かる橋を渡って真っすぐ進み、大社荒木郵便局を過ぎるともうすぐです。やがて左側に純和風駅舎の「旧大社駅」が見えてきます。
コメント 
国の重要文化財に指定されてる駅舎が3つあるのをご存じでしょうか?記念すべき最初の駅舎は1988年に指定された門司港駅でした。その次に指定されたのが2003年の東京駅となります。3つ目はもうお分かりですね?そう、2004年に指定された大社駅です!おっと、国の重要文化財に指定されてる駅舎すべてに行っことになるな。ちょっとくらい自慢しても許してもらえますかね?(笑)門司港駅、東京駅もそれぞれ美しい駅舎ですが「おー、これが大正ロマンか」という雰囲気をもっとも感じさせてくれるのは、ここ大社駅でしょう。駅舎内には写真パネルや年表で「歴史に刻まれた駅舎の物語」が紹介されています。他にも、昭和天皇の出雲大社御参詣や大社線最後の蒸気機関車など「貴重な写真で見る旧大社駅」も展示されています。プラットホームに出ると大社線最後の蒸気機関車「D51」が静態保存されています。また、旧大社駅には亀やウサギを見ることもできるので探しみてはどうでしょう?どこにいるかは行ってからのお楽しみです(笑)

一畑電車デハニ52号

一畑電車デハニ52号は昭和3年(1928年)に製造された日本最古級の電車となります。老巧化のため2009年3月末に引退。現在は出雲大社前駅で一般公開されています。また、映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」に登場したことでも知られています。1995年には鉄道友の会から「エバーグリーン賞」を授与されました。

所在地 〒699-0711 島根県出雲市大社町杵築南1346−9 出雲大社前駅
営業時間 24時間
定休日 年中無休
料金 無料
ロケーション 一畑電車デハニ52号は出雲大社前駅の構内に展示されています。もし1番のりばに電車が停車していたら、プラットホームからは車両が重なってデハニ52号が見えないこともあります。デハニ52号の車内を見学する場合はプラットホームから直接行くことがでないため、改札口を出てからとなります。
コメント 
出雲大社前駅の改札口へ行くと真正面に一畑電車デハニ52号が見えるじゃありませんか!ところが改札口はまだ閉鎖されたままで、改札が始まるのはなんと発車の10分前。近くまで行って撮影することができません。駅員さん曰く「今から1番のりばに電車が入線してきますので、その電車が出た後にゆっくり撮影してください」ありゃりゃ、その電車に乗りたいんですよね。だから到着する前の今こそがちょうどいいんです、はい。それとも今から入ってくる電車の後に撮影して、もう1本待つんですか?それはあまりにも無慈悲でしょう???1、2枚、ちゃちゃっと撮るだけですから、どうかそこを。すると駅員さん「分かりました、でも電車が入線してくると危険ですから早くしてくださいね」柔軟な対応に感謝しております。ちなみにデハニ50形の現存するもう1両、53号は雲州平田駅で開催される体験運転で今も活躍しています。開催日や体験内容、募集などについては一畑電車の公式サイトをご覧ください。映画「RAILWAYS」の 49歳で電車の運転士になった筒井肇のようになれるかもしれませんよ(笑)

石見銀山の観光スポット

石見銀山の観光スポットは大きく分けて「銀山地区」と「大森地区」になります。銀山地区には龍源寺間歩や限定ツアーでしか入れない大久保間歩などがあります。古い町並みの大森地区には当時の様子が紹介されている石見銀山資料館(大森代官所跡)や羅漢寺 五百羅漢などを見ることもできます。ゆっくりと散策しながら回るのもいいですし、便利なレンタサイクルを利用するのもいいでしょう。

大久保間歩一般公開限定ツアー

大久保間歩一般公開限定ツアーはガイドさんに案内してもらいながら、石見銀山の坑道跡を見学するツアーとなります。大久保間歩には江戸時代の坑夫が手掘りしたノミ跡や、明治時代の火薬で採掘した跡などが残っており、また「福石場」の巨大空間は圧巻です!ツアーの集合場所、石見銀山世界遺産センターからは専用バスでの移動となります。駐車場から金生坑まで歩いた後、小屋で長靴やヘッドライト付きのヘルメットを装着して、そこからは山道を登りいよいよ入坑となります。ツアーの所要時間はおよそ2時間ほどです。

所在地 〒694-0305 島根県大田市大森町
営業日 金・土・日・祝日、お盆期間(8月13、14、15日)
(2021年は、3月1日から11月30日の間の上記の日に営業)
営業時間 午前10時から午後12時/午前11時から午後1時/午後12時30分から午後2時30分/午後1時30分から午後3時30分
料金 大人3,700円 小中学生2,700円 ※ツアーのお申込みや注意事項などの詳細については大久保間歩一般公開限定ツアーの公式サイトでご確認ください。
お支払い 当日、石見銀山世界遺産センター内の大久保間歩ツアーデスクで現金のみ(カード使用不可)
集合・解散 石見銀山世界遺産センター
ロケーション 石見銀山はJR出雲市駅から快速アクアライナーで約37分の大田市にあります。JR大田市駅の改札口を出て左側にある石見銀山遺跡(大森)方面バスのりばから石見交通バスの大森線を利用すると便利です。世界遺産センター、大家回転場行きに乗車して「世界遺産センター」で下車。所要時間は約33分、料金は760円。
コメント 大久保間歩一般公開限定ツアーでは衝撃の体験をさせていただきました。江戸時代の坑夫がいかに過酷な環境で銀を掘っていたか?それをまざまざと見せつけるものとして、これ以上のものはないかもしれません。坑道の案内をしてもらってる途中のことでした、いきなりガイドさんから「みなさん、ちょっとヘルメットのライトを消してもらえますか?」え、こんな坑道の中で消したらヤバくありませんか???もちろんそれがガイドさんの狙いでした(笑)参加者のみなさんも戸惑いながら消すと、もうそこは漆黒の闇!よく一寸先は闇と言いますが、文字通り3cm前もまったく見えません。心の中で絶叫「ガイドさ~ん、お願いですから早く明かるくしましょうよ・・・」みんなが坑道内の暗さを実感したのを見計らったガイドさん、何かしたらしい。でも何を?すると「江戸時代の坑夫たちはね、この螺灯で照らして銀を掘っていたんです」照らしてって、どこに明かりがあるんです?からかっちゃいけませんよガイドさん、なーんにも見えませんよ。そこで参加者のみなさんと近寄って見ると、かすかに炎が揺らめいてるような。江戸時代の坑夫のみなさん、大変でしたね。あの暗さでは手元が狂って自らの手にノミを打ちつけたりもしたんじゃないでしょうか。夜目に慣れるなんて生易しいもんじゃありませんよ、あの暗さは。サザエの殻に油を入れて灯りをともしていたという「螺灯」大久保間歩では貴重な遺産をもっと見ていたはずなんですが、あの螺灯が何よりも強烈な印象として残っています。今さらながら電気のありがたみが分かります。それにしてもお昼の明るさで路地を歩いてて、よく躓くのはどうしたことでしょう(笑)

龍源寺間歩

龍源寺間歩は石見銀山で唯一、常時公開されている坑道となります。開発されたのは江戸時代の中頃で、ノミで掘り進んだ跡や排水のため垂直に掘られた竪坑も見ることができます。2007年に鉱山遺跡としてはアジアで初めて世界遺産に登録されています。また、石見銀山ガイドの会と巡る「ワンコインガイド」も催行されております。

所在地 〒694-0305 島根県大田市大森町銀山15
営業時間 午前9時から午後5時(12月から2月は午後4時まで)
定休日 1月1日
料金 大人410円 小人210円
ワンコインガイド 実費ガイド料500円(中学生以下は無料) ※出発時間などの詳細については石見銀山ガイドの会の公式サイトをご確認ください。
ロケーション 龍源寺間歩はJR大田市駅からの石見交通バスが到着する大森バス停から約2.3キロ離れています。大森バス停から龍源寺間歩までは徒歩で約40~50分くらいで、途中から緩やかな上り坂となりますので飲料を用意しておくのがいいと思います。レンタサイクルを利用することもできます。大森バス停のそばには「レンタサイクル弥七」、大森代官所跡バス停のそばには「レンタサイクル河村」があり、料金はどちらも電動アシストが2時間まで700円(延長30分まで200円)、普通自転車が3時間まで500円(延長30分まで100円)となります。また、「ぎんざんカート」という電動ゴルフカートも便利です。大森代官所跡バス停から龍源寺間歩入口まで1日12~14便程度あり、料金は片道大人500円(子ども250円)水曜日が定休日となっています。往路は上り坂なので「ぎんざんカート」を利用して、復路はのんびり徒歩というのも良いかもしれませんね。「ぎんざんカート」の詳細については島根県大田市観光サイトでご確認ください。
コメント 
龍源寺間歩への途中まで「ワンコインガイド」さんに案内されてる人たちと一緒でした。みなさん、熱心な説明に聞き入っておられたのでワンコインガイドに参加するのも良さそうでした。お時間があるようでしたら?石見銀山の歴史や銀の採掘について紹介されています「石見銀山資料館」で予習していくのも良さそうです。もし資料館へ行けなくても、龍源寺間歩の旧坑道を進むとその先に新坑道があり、そこには坑道内の様子を紹介した絵図が何枚もあるので理解を深める助けになるでしょう。往路はテクテク歩いていきましたが、復路は実験運行中の無料「ぎんざんカート」を利用(現在は有料)これはもう楽ちんでお勧めですよ(笑)

佐毘売山神社

佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)は15世紀中頃に創建されたました。社殿は文政元年(1818年)の大火で焼失しましたが、翌年に再建されて現在に至っています。鉱山の守り神とされ精錬の神「金山彦命」が祀られています。「山神さん」の愛称で親しまれる佐毘売山神社は昭和44年(1969年)国の史跡に指定されています。

所在地 〒694-0305 島根県大田市大森町 銀山ホ393
営業時間 24時間
定休日 年中無休
料金 無料
ロケーション 佐毘売山神社は龍源寺間歩の出口から約200mのところにあります。出口からは一本道なのでそのまま道なりに歩いてると「かおり本舗 中村屋」という香り袋を売ってるお店があります。さらに進むと右側に「銀山の神様 神社へは脇道参道が楽です」という案内板が見えてくるので迷うことはないと思います。100段近くあるデコボコの階段はかなり急勾配で、苔が生えていたり竹の葉が落ちたりしています。足を滑らせたりしないように気をつけましょう。
コメント 
おっかなびっくりで階段を上りはじめてすぐの石柱とともに佐毘売山神社の紹介がありました。読んでみると最後に「・・・特に拝殿の重層屋根は天領特有なものとされています」そこで、えっちらおっちらと上がってみましたが、天領特有の重層屋根といわれても、まったくピンときません。「ふーん」でお終いです(笑)

大森の町並み

大森の町並みでは江戸時代の武家屋敷や代官所跡、石見銀山で栄えた豪商の熊谷家住宅など歴史的な建造物が今も残されております。1987年には重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

所在地 〒694-0305 島根県大田市大森町
営業時間 午前9時から午後5時頃(冬季は午前9時から午後4時頃)
定休日 年中無休
料金 散策自由
ロケーション 石見交通バスの大森代官所跡バス停から徒歩ですぐとなります。
コメント 大森の町並みに一歩踏み出せばもうそこは江戸時代!大森代官所跡に開館した石見銀山資料館や熊谷家住宅、旧大森区裁判所など、当時の面影を残す建物が目白押しですよ。大森の町並みを一望できる観世音寺もお勧めです。

羅漢寺 五百羅漢

羅漢寺は高野山真言宗の寺院で明和元年(1764年)月海浄印によって創建。向かい側の石反橋を渡った石窟には銀山で亡くなった人々の霊と先祖の霊を供養するため、25年かかって彫像されたという501体の五百羅漢像が安置されています。それぞれ豊かな表情をしており、亡くした身内によく似た羅漢さんが必ずいると言われるため多くの人々がお参りされたそうです。2005年には石造五百羅漢坐像群、石反橋などが「石見銀山遺跡」の一部として国の史跡に指定されています。

所在地 〒694-0305 島根県大田市大森町イ804
拝観時間 午前9時から午後5時
定休日 不定休(法要または、冬期のみ臨休あり)
拝観料 大人500円 小人300円
撮影 五百羅漢および羅漢寺境内における写真・ビデオ撮影禁止
ロケーション 羅漢寺 五百羅漢は石見交通バスの大森バス停から徒歩で約1分となります。バスを下車したら進行方向へ進み、最初の交差点を左折すると直ぐです。羅漢寺への階段を上がると拝観受付窓口があります。可愛いお坊さんの看板がありますのですぐに分かると思います。
コメント 
五百羅漢とはお釈迦さまのお弟子さんのことだそうです。羅漢寺の五百羅漢像は501体あるそうですが何故なんでしょうね。石工の坪内平七はどうして500体にもう1体を加えたんでしょう?最後の1体は「参拝されるみなさん誰もがお釈迦さまのお弟子さんですよ」という思いが込められてるんですかね~。五百羅漢像の大きさは42~46cmでいろんな表情をしております。でも、写真撮影は禁止。ぼんやりさんなので、少しでも忘れないようにとチラシの写真を撮っておきました。えっ、インターネットで検索すればいつでも見れる?そうですね、ごもっともです(笑)

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