2024年のプロ野球レギュラーシーズンはいよいよ終盤戦を迎えます。
8月31日時点でセントラル・リーグは広島カープと読売ジャイアンツの首位争いが激化しています。
一方パシフィック・リーグは独走する福岡ソフトバンクホークスのマジックナンバーは『17』となり、最短で9月13日にリーグ優勝という状況になっています。
そんな中でセパ12球団の総観客数は昨年の2,507万169人まであと約331万人(残り153試合)となり1試合平均21,642人以上の集客で上回ります。
また過去最多を記録した2019年の2,653万6,962人まではあと約478万人で1試合平均31,230人以上で新記録となります。
ここでレギュラーシーズンが143試合制になった2015年以降の、各チームにおけるシーズン最多観客動員数をお知らせ致します。
まずセントラル・リーグは阪神タイガースが309万1,335人で最も多く、続いて読売ジャイアンツの302万7,682人、中日ドラゴンズ228万5,333人、横浜DeNAベイスターズ228万3,524までが2019年シーズンに記録しています。
次に広島東洋カープの223万2,100人でリーグ3連覇を達成した2018年シーズンに、東京ヤクルトスワローズの197万6,151人は2023年シーズンに記録しています。
一方パシフィック・リーグは福岡ソフトバンクホークスが265万6,182人で最多、続いて北海道日本ハムファイターズの197万516人、オリックスバファローズ194万7,453人、東北楽天ゴールデンイーグルス182万1,785人、埼玉西武ライオンズ182万1,519人、千葉ロッテマリーンズの180万3,994人となっています。
オリックスバファローズと千葉ロッテマリーンズは2023年シーズンに、他の4球団は2019年シーズンに記録しています。
今シーズンの残りホームゲーム数とチーム状況や天候などにより中日ドラゴンズ、横浜DeNAベイスターズ、東京ヤクルトスワローズ、福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハムファイターズ、オリックスバファローズ、千葉ロッテマリーンズに球団最多観客動員数を更新する可能性があります。
近年はドーム球場でも台風の影響で中止になってしまうなか、10月12日(土)からクライマックスシリーズが始まります。
8月末時点で最も残り試合が多いのが広島カープで29試合あります。
MLBでは日常的に行われているダブルヘッダーですが日本では1998年10月10日の横浜ベイスターvs中日ドラゴンズ戦が最後で、以降一度も行われていません。
今後は終盤戦の戦いと共に天候にもファンの注目が集まります。
参考データ
2023シーズンセントラルリーグ | 2024シーズンセントラルリーグ (2024年8月31日まで) |
1試合平均 : 34,655人 | 1試合平均 33,944人 |
2023シーズンパシフィック・リーグ | 2024シーズンパシフィック・リーグ (2024年8月31日まで) |
1試合平均 : 25,526人 | 1試合平均 : 27,792人 |
阪神タイガース
8月1日阪神甲子園球場開場100周年の日に行われた阪神タイガースvs読売ジャイアンツ戦では47,181人もの観客数を記録しました。
これは7月30日から8月1日限定でアルプススタンドの座席がコンパクト仕様になり5,000席増えた事によります。
この3連戦以外での8月31日までの最多観客は42,623人で、6月23日(水)開催の中日ドラゴンズ戦で記録しています。
開幕から甲子園球場開催チケットは全て完売していて連日42,600人前後の観客数が発表されています。
阪神甲子園球場(収容人数43,508人) : 48試合
京セラドーム大阪(収容人数36,627人) : 9試合
倉敷マスカットスタジアム(収容人数30,494人): 1試合
2024年8月31日までの総入場者数 :2,413,212人
1試合平均数 :41,607人
読売ジャイアンツ
8月末を終わって首位広島カープとのゲーム差はわずか0.5ゲームと肉薄するジャイアンツ。
今シーズンから東京ドーム開催時の外野立ち見券が復活しています。
価格は1000円で試合当日午前10時からオフィシャルチケットサイトで販売されています。
そんな連日満員の東京ドームでの8月31日までの最多観客は42,071人でシーズン開幕戦の3月29日(金)阪神タイガース戦で記録しています。
外野立ち見券販売数は非公開ですが連日41,500人前後の観客数が発表されています。
東京ドーム (収容人数43,500人) : 55試合
ひたちなか市民球場(収容人数20,168人) : 1試合
アルペンスタジアム(収容人数30,003人) : 1試合
セーレンドリームスタジアム(収容人数22,000人) : 1試合
セキスイハイム松本スタジアム(収容人数25,000人) : 1試合
上毛新聞敷島球場(収容人数20,934人) : 1試合
2024年8月31日までの総入場者数:2,368,082人
1試合平均数 :39,468人
中日ドラゴンズ
立浪監督体制で挑んだ3年目は春季キャンプから例年以上に注目を集め4月10日に首位に立つと4月19日には貯金6まで伸ばしました。
8月末時点では借金12の5位となっていますがバンテリンドームには連日多くのファンが訪れています。
8月31日までの最多観客数は36,302人で6月29日(土)開催の横浜DeNAベイスターズ戦で記録しています。
今シーズンのバンテリンドームナゴヤでチケットが完売すると36,000人前後の観客数が発表されています。
バンテリンドームナゴヤ (収容人数36,370人) : 60試合
豊橋市民球場(収容人数15,895人) : 1試合
長良川球場(収容人数22,030人) : 1試合
2024年8月31日までの総入場者数:2,022,840人
1試合平均数 :32,626人
横浜DeNAベイスターズ
東京オリンピック2020の野球・ソフトボール会場としてスタンド拡張などの改修工事が2017年より始まりました。
まずは2019年にライトスタンド上部に3,564席の座席が完成し、翌2020年にはレフトスタンド上部にも2,812席の座席が完成しました。
この改修で横浜スタジアムの収容人員は28,966人から34,046人になりました。
今のところライト側ウィング席のみ完成した2019年シーズンがチーム最多観客動員数になっています。
2024年シーズンは開幕から満員が続き8月31日までの最多観客は33,423人で6月7日(金)開催の福岡ソフトバンクホークス戦で記録しています。
横浜スタジアムは内野・外野・ウィング席後方の立ち見券が販売されていてチケット完売日は33,000人前後の観客数が発表されています。
横浜スタジアム (収容人数34,046人) : 58試合
HARD OFF ECOスタジアム新潟(収容人数30,000人) : 1試合
2024年8月31日までの総入場者数:1,929,954人
1試合平均数 :32,711人
東京ヤクルトスワローズ
2023年シーズンより開始されたチケット価格のダイナミックプライシングは今シーズンも継続されていてファンクラブの先行抽選販売以降の購入となるとタイミングによっては週末は外野席でも1万円を超えて販売されています。
そんな状況でも都心の好立地にあるスタジアムにはインバウンドも含めた多くのファンが押し寄せ、花火が打ち上げる夏休み期間や週末のチケットは完売しています。
8月31日までの最多観客数は29,504人で6月9日(日)の北海道日本ハムファイターズ戦で記録しています。
今シーズンの神宮球場でチケット完売日は29,000人前後の観客数が発表されています。
試合が開始されても売り切れない時は「ちょこっと応援チケット」が販売されます。
これは試合開始から2時間後もしくは6回裏終了時点のどちらか早い時間から、観戦出来るチケットで価格は残席数で変動しますが内野席でも2000円以下で販売されています。
神宮球場 (収容人数30,969人) : 56試合
平和リース球場 (収容人数21,656人) : 1試合
坊っちゃんスタジアム(収容人数30,000人) : 2試合
2024年8月31日までの総入場者数:1,644,953人
1試合平均数 :27,881人
広島東洋カープ
昨シーズン新井監督体制に変わりいきなり2位と躍進した広島カープは、2024年シーズンは8月末時点で首位を走っています。
2009年にオープンしたマツダスタジアムは今シーズンを迎えるにあたって1階内野席を中心に約7,000席をリニューアルしました。
ファンは2018年以来のリーグ制覇に向けて期待は加速し、週末や夏休み期間中の多くの試合でチケット完売しています。
8月31日までの最多観客数は31,710人で7月13日(土)の東京ヤクルトスワローズ戦で記録しています。
今シーズンのマツダスタジアムでチケットが完売日は31,000人前後が観客数として発表されています。
マツダスタジアム (収容人数33,000人) : 55試合
2024年8月31日までの総入場者数:1,569,201人
1試合平均数 :29,059人
福岡ソフトバンクホークス
2020年シーズン以来のリーグ優勝が近づきつつある福岡ソフトバンクホークス。
今シーズンより新イベント「鷹祭 SUMMER BOOST」が7月26日~8月4日までのホーム6試合で行われ5勝1敗と大きく勝ち越しました。
昨季まで行われていた「鷹の祭典」では直近2年間で2勝16敗と散々な結果でしたので新イベントは大成功とされています。
また20年ぶりに行われた「白のキセキ2024」ではみずほPayPayドーム福岡、東京ドーム、京セラドームで計3試合が行われ2勝1分とこちらも勝ち越しています。
みずほPayPayドーム福岡での今シーズン最多観客数は40,142人で8月31日までに22回記録しています。
2023年シーズンの最大収容人数は40,062人でしたが、「コカ・コーラシートSSS」40席と「コカ・コーラシートSS」40席が新設され2024年シーズンの最大収容人数は40,142人となりました。
みずほPayPayドーム福岡 (収容人数40,122人) : 48試合
リブワーク藤崎台球場(収容人数24,000人) : 1試合
ひなたサンマリンスタジアム宮崎(収容人数30,000人) : 1試合
平和リース球場(収容人数21,000人) : 1試合
北九州市民球場(収容人数20,000人) : 2試合
京セラドーム大阪(収容人数36,627人) : 1試合
東京ドーム (収容人数43,500人) : 1試合
長崎ビッグNスタジアム(収容人数25,000人) : 1試合
2024年8月31日までの総入場者数:2,113,001人
1試合平均数 :37,732人
オリックスバファローズ
2020年シーズンからリーグ4連覇中のオリックスバファローズは今シーズンもホーム京セラドームには多くのファンが押し寄せスタンドが賑わっています。
2017年に約160万人だった観客動員数は昨シーズンは194万7,453人となり、いよいよ今シーズンは200万の大台に届くかもしれません。
8月31日までの最多観客数は36,197人でシーズン開幕戦の3月29日(金)福岡ソフトバンクホークス戦で記録しています。
今シーズンの京セラドーム大阪でチケット完売日は36,000人前後が観客数として発表されています。
京セラドーム大阪(収容人数36,627人) : 51試合
ほっともっとフィールド神戸(収容人数35,000人) : 6試合
沖縄セルラースタジアム那覇(収容人数20,000人) : 2試合
2024年8月31日までの総入場者数:1,770,544人
1試合平均数 :30,009人
北海道日本ハムファイターズ
オープン2年目のエスコンフィールド北海道をホームに快進撃が続くファイターズの観客動員数が初年度にマークした188万2,573人を上回る勢いです。
球団最多記録は42,274人が最大収容人数だった札幌ドームをホームにしていた2017年で、シーズン終了後に大谷翔平選手がポスティングでエンゼルスに移籍した年になります。
8月31日までの最多観客は35,569人で8月24日(土)の福岡ソフトバンクホークス戦で記録しています。
エスコンフィールドの座席は約29,000席で、それ以外にコンコースから立ち見で観戦しながら球場内の雰囲気やグルメを楽しめ入場券が試合当日に球場窓口で販売されています。
また週末や事前にほぼ完売になっている試合は球団のチケットサイトから事前購入出来るようです。
入場券の販売枚数は非公開となっていますが現在1200円で販売されています。
エスコンフィールド北海道(収容人数35,000人) : 62試合
2024年8月31日までの総入場者数:1,752,299人
1試合平均数 :28,263人
千葉ロッテマリーンズ
ホームZOZOマリンスタジアムのライトスタンドを中心に熱い応援が印象的は千葉ロッテマリーンズは時にサッカーサポーターのような応援スタイルでチームを鼓舞します。
そんなマリーンズも千葉に移転して2年目の1993年は観客動員数わずか93万人で100万人に届かない唯一の球団でした。
それから30年の時を経て2023年シーズンの観客動員は約2倍にあたる180万3,994人を記録、今シーズンはさらなる集客数が期待されています。
8月31日までの最多観客は29,621人で6月2日(日)の阪神タイガース戦で記録しています。
今シーズンのZOZOマリンスタジアムでのチケット完売日は29,000人前後が観客数として発表されています。
ZOZOマリンスタジアム(収容人数29,635人) : 51試合
2024年8月31日までの総入場者数:1,640,145人
1試合平均数 :26,888人
東北楽天ゴールデンイーグルス
楽天イーグルスの2024年シーズンは球団創設20周年となる区切りの年で今江新監督指揮もと、昨年の最終戦でロッテマリーンズに完敗しクライマックスシリーズを逃した屈辱を晴らす戦いが続いています。
8月31日までの最多観客は26,153人で6月15日(土)の広島東洋カープ戦で記録しています。
現在の楽天モバイルパークパーク宮城の最大収容人数は31,272人とされていてレフトスタンド後方にあるスマイルグリコパークでの立ち見入場が含まれての数となっています。
パーク内の入場券最大販売数は公表されてませんが今シーズンのチケット完売日は25,500人前後が観客数として発表されています。
楽天モバイルパークパーク宮城(収容人数31,272人) : 51試合
こまちスタジアム(収容人数25,000人) : 1試合
きらやかスタジアム(収容人数12,272人) : 1試合
県営あづま球場(収容人数30,000人) : 1試合
はるか夢球場 (収容人数15,050人) : 1試合
東京ドーム (収容人数43,500人) : 1試合
2024年8月31日までの総入場者数:1,275,553人
1試合平均数 :23,192人
埼玉西武ライオンズ
今シーズン開幕前は先発投手陣の充実で優勝候補にもなっていたライオンズですが、8月末時点でもチーム打率が.207、ホームラン47本と打線が振るわず厳しい状況が続き借金は42となっています。
夏休み期間中ホームゲーム(12試合対象)に抽選で最大16,800名を招待する大型イベントなどでなんとかファンをスタジアムへと導いています。
ベルーナドームでは試合終了後に「AFTER THE GAME」イベントが開催されていてグラウンドに降りれるなどのファンサービスが好評です。
8月31日までの最多観客数は27,621人で6月1日(土)の読売ジャイアンツ戦で記録しています。
今シーズンのベルーナドームでチケット完売日は27,000人前後が観客数として発表されています。
ベルーナドーム(収容人数31,552人) : 57試合
埼玉県営大宮公園野球場(収容人数20,500人) : 2試合
上毛新聞敷島球場(収容人数20,934人) : 1試合
2024年8月31日までの総入場者数:1,259,008人
1試合平均数 :20,983人